2020.10.24

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20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か? 東京都庭園美術館

監修/佐賀一郎 アートディレクション/澤田泰廣 デザイン/長澤昌彦

東京都庭園美術館で2021年1月30日(土)から「20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?」が開催されます。竹尾ポスターコレクションから構成的ポスター130点が並ぶ大規模なポスター展です。多摩美術大学グラフィックデザイン学科が共同研究として1998年よりコレクションの研究に取り組んできました。ポスター展のポスターは“POSTER20C”という展覧会の内容を抽出したワードにより表現しました。

1910~20年代のヨーロッパで生じ、芸術・デザインに革新をもたらした“構成主義”は、特にビジュアルデザインの領域において、図像と文字を幾何学的・抽象的な融和のもとに構成しようとする特徴的な表現様式をもたらしました。エル・リシツキー、ヤン・チヒョルト、マックス・ビル、ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマンなど、数々のアーティスト/デザイナーが時代を超えて共有したこの様式は、広くビジュアルデザインの可能性を拡張する試みとして発展を重ね、今日のビジュアルデザインの基盤を形成します。本展は、この潮流のもとに世に送り出され、時代を彩った“構成的ポスター”が、20世紀を通じて織りなした図像と文字の風景を、竹尾ポスターコレクション(多摩美術大学寄託)により辿るものです。展示される個々のポスターが示す鮮やかな創造力、そしてそれらのポスターが総体として示す歴史的な継承と発展のプロセスをお楽しみください。(東京都庭園美術館ウェブサイトより引用しました)

20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?
2021年1月30日(土)〜4月11日(日)
※2月10日(水)、2月24日(水)、3月10日(水)、3月24日(水)、4月5日(月)は休館
東京都庭園美術館
〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
観覧料 1,100円(一般)他
主催 東京都歴史文化財団 東京都庭園美術館、日本経済新聞社
企画協力:多摩美術大学
特別協力:株式会社竹尾
後援:在日スイス大使館
年間協賛:戸田建設株式会社、ブルームバーグ・エル・ピー

2020.6.2

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名古屋学芸大学の授業でリモート講義いたしました

昨年まで4年間エディトリアルの授業を持たせていただいた名古屋学芸大学で、現在講師をされている岩崎悦子さんからの招待でリモート講義をいたしました。現在日本全国の多くの大学がオンライン授業になっています。実技を学ぶ学生、そして教える側にとっても試行錯誤が続いていると思います。少しでも学生の学びの力になれるのならと思い、昨年まで授業で見せていた資料などを使いながら、デザインの仕事について話をさせていただきました。慣れないというより初めてのリモート講義でしたが、岩崎さんがうまく話を引き出してくださり、話す側としては充実した時間となりました。

2020.6.1

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事業所を移転します

Mahikoはこの度、表参道から横浜へ事業所を移転する運びとなりました。下記の住所に変更となり、お電話は携帯電話の番号のみとなります。メールアドレスは変わりありません。ご登録の変更など、お手数ですがどうぞよろしくお願いいたします。開業から12年を過ごした表参道の事務所はデザインに集中できる気持ちの良い環境で、場所柄たくさんの方がお越しくださり、勇気づけていただきました。これまでの出会いや環境に感謝をしたい気持ちです。横浜の事業所では緑に囲まれながら、またエネルギーを注いで仕事をしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

〒222-0037 神奈川県横浜市港北区大倉山3-63-8-1
Tel. 080-3084-1485
mail@mahiko.jp

2020.5.21

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日本刺繍 紅会

飛鳥時代から続く日本刺繍の継承者である齊藤信作さんを訪ねに、日本刺繍 紅会の工房のある千葉県東金へ。木々や草花に囲まれ虫の音が聞こえる工房は、自然と触れ合う中で技術と感性を磨き、自然から創造を学びとる創立の精神から建てられたそうです。この日は、昨年焼失した沖縄首里城の刺繍を刺しているところを見せていただきました。日本刺繍は台に固定して制作するため、表側は目で見て右手で刺し、裏側はからは感覚で左手で刺すそうです。その熟練の技の精度に驚かされました。「手は精神の出口です」という紅会創立者の齊藤磬さんのメッセージが素晴らしく、ずっと心に残っているので引用させていただきます。

精神は、手から出る時は労働と呼ばれて、空間に向けて、さまざまに、形あるものを作ってゆきます。手こそは精神の出口です。この手の働きは、人の心の中のあこがれを具現するものであって、そして、手のいとなみにより人は形成されてゆきます。手は、これまでになかった事態をこの世に作り上げてゆきますが、これはとても人間らしいしごとで、「創造」とよばれます。つまり、人間の手は、その人の心を空間に刻み込んでゆくことになるのです。人間は、手によって作られたもので、おのれ自身の精神の程度を知ります。つまり、精神は手から出て作品となり、評価としてふたたび自分に戻るからです。とどのつまり、手は、自分がどういうもの、どの程度のものかを、晴れがましくも、時にはなさけなくも、自分に教えてくれるのです。(photograph 有賀傑)

2020.4.3

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HAUTE COUTURE KOJI ATELIER GINZA

オートクチュールのデザイナー、渡辺弘二さんを訪ねに銀座のコージアトリエに。コロナウィルス感染予防対策として消毒やマスク着用、換気もしながら最小限の人数で短時間の撮影を行いました。この日は貴重な制作中の美しく軽やかなオートクチュールも撮影させていただきました。ロンドンやパリで服飾を学んだ渡辺さんは、日本人として初めてイギリス王室アン王女の装いをデザインされました。40年以上コレクションを発表し続け、2015年にはパリのルーブル宮殿でファッションショーを開催しています。渡辺さんから明るいエネルギーをいただいて帰りました。ありがとうございました。(photograph 本多康司)