囀る、光の粒 岡田ユアン
ブックデザイン
思潮社
岡田ユアンの第四詩集『囀る、光の粒』は、すでにそこに在った光の粒子が降り注いでいる。光の粒は言葉たちだ。均質で細かな菱形のエンボスを持つファインペーパー「ミニッツGA ホワイト」をカバーに使い、光の粒の世界を拡張した。表紙を開くと見返しの「ミニッツGA シトロン」が、祝祭の朝のように始まりを宣誓する。扉の「NTパイル」は本という紙の集合体の中で物質感を放ち、八角形の光の残像とともに幕があく。
第二、第三詩集に続き岡田ユアンさんの詩集制作に伴走させていただきました。光の粒──図案と印刷、用紙を駆使して表現しました。著者の岡田さん、はじめから終わりまで適切に鋭く支えてくださった思潮社の遠藤さんに、心より御礼申し上げます。